気候変動対応

出光グループのGHG削減目標

パリ協定では、「世界全体の平均気温の上昇を産業革命以前と比べて2℃よりも十分に低く抑える」目標を定めています。この目標達成のためには、今世紀後半には人為的なGHGの排出量を実質ゼロにすることが必要です。石油会社はGHG排出源である化石燃料供給を事業の主体としていることから、排出量削減への取り組みが社会から注目されています。

当社グループのGHG排出量

当社グループのGHG排出量は、9割以上をCO2が占めていることから、現時点ではCO2を対象に議論しています。そして、図1に示すようにScope1やScope2と比較して、Scope3が圧倒的に多いことが特徴です。このため、自社生産活動で必要となるエネルギー利用により排出するScope1、2の削減だけでなく、Scope3も含めたバリューチェーン全体でGHG排出量を削減することが重要だと考えています。

図1:サプライチェーンでのスコープ別GHG排出イメージ
図
  • ※日本能率協会地球温暖化対策センターのWebサイト掲載図を基に当社で作成
図2:CO2排出量(2017年)
図
当社グループのCO2排出量内訳(2017年)
  • 単位:百万t
説明 排出量
Scope1 自社事業所(採掘現場、製油所・工場など)からの直接排出 13
Scope2 購入した電力などに由来する排出 1
Scope3 上記以外(販売した化石燃料の使用による排出、他者から受けたサービスに係る排出) 142
  • ※国単位の排出量集計は、各排出者のScope1、2が算定対象となります

当社グループのGHG削減目標や取り組み

GHG削減の基本的な考え方は、「環境」「社会」「経済」の各分野への同時貢献を念頭に推進することから、以下の3つの指標を設定し、排出量削減に取り組んでいきます。
 

【3つの指標】

目標年
  • (2017年比)
  説明 目標値 目標年
①自社Scope1+2削減量 製油所・工場などにおける省エネ活動の推進などによる、絶対量の削減 ▲200万t-CO2
(▲15%)
2030年

モニタリング指標:当社グループの低炭素化の進展度をモニタリング
  • (2017年比)
  説明 目安 目標年
②供給エネルギー低炭素度 当社グループが供給するエネルギーの低炭素化度合 ▲30% 2050年
③全社収益の炭素脱却度 当社グループの収益に対する炭素割合    
  • 今回の当社グループのGHG削減目標は、CO2を対象としています。
  • 指標②・③においては、Scope1~3を対象範囲としています。
  • 指標②の目安値は、今後の社会の低炭素化や技術進展の動向を踏まえ、随時見直していく予定です。

【GHG削減に向けた取り組み】

GHG削減に向けては大きく5つのアプローチで取り組んでいきます。

図

ASEAN Bioenergy and Bioeconomy Conferenceで当社バイオマス事業を紹介

6月6日、バンコクでカセサート大学が主催する“ASEAN Bioenergy and Bioeconomy Conference 2019”が行われました。当大学の招待を受け、石炭事業部の技術者が登壇し、木質ペレットの半炭化(ブラックペレット化)技術や現在タイで取り組んでいるブラックペレットの製造について講演しました。イベントのなかでは、現地バイオマス関連企業との意見交換なども活発に行われ、企業としてバイオマス燃料の事業化に関する発表をした当社に対し、参加者から実用化に期待する声が多く上がりました。

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出光昭和シェル, 株式会社ディ・エフ・エフ