Ensuring Safety 安全の確保

安全・衛生に関する取り組み

無事故への取り組み

2018年は出光興産の関係会社において重大事故(粉じん爆発火災事故)が発生し、作業中の協力会社員が亡くなりました。これは、潜在危険源の発掘が十分できていなかったことが原因でした。当社は、事故調査委員会の委員の一員として原因究明に努め、再発防止対策の策定を支援しました。そして、国内外の事業所では緊急点検を実施し、類似した危険箇所がないことを確認しました。今後も、全部門を挙げて重大事故の未然防止の取り組みを強化していきます。
当社グループの2018年の労働災害件数(休業・不休業災害件数)は、2017年対比で減少しました。これは、2016~2017年に高所からの墜落のような死亡につながりかねない休業事故が発生したことを踏まえ、全社を挙げて再発防止を図るため、墜落制止用器具の確実な使用などの「命を守るルール」の徹底に取り組んだ成果です。2019年度も「無事故への挑戦」に向けて、各部門が自律的に安全環境管理のPDCAを推進する中で、プロセス・設備を含めた網羅的な潜在危険源の発掘と適切なリスクアセスメントによる対策を通じて、安全・安定操業の継続に取り組んでいます。

出光興産, 株式会社ディ・エフ・エフ

安全保安諮問委員会

2018年度の安全保安諮問委員会では、スーパー認定※に相当する高度な保安力の実現に向けた取り組みについて諮問し、「リスクアセスメントの高度化と先進技術の活用による設備管理・運転管理の強化がポイントである。」との答申を受けました。これを踏まえて、徳山事業所がスーパー認定を2019年度に取得しました。また、千葉事業所も現地審査を受けて申請しました。2019年度は激甚化する自然災害への取り組みとして諮問し答申を受けましたので、今後検討・対応していきます。

  • ※ スーパー認定:多様化する災害、プラントの高経年化、熟練従業員の減少などに対応するため、IoT、ビッグデータの活用、高度なリスクアセスメント、第三者による保安力の評価の活用などの高度な保安の取り組みを行っている認定事業者を「スーパー認定事業者(特定認定事業者)」として経済産業省が認定する制度
出光興産, 株式会社ディ・エフ・エフ

既存設備の耐震性強化

当社グループの製油所・事業所は、従来から自然災害に備え、対応の強化に取り組んでいます。地震に関しては、法令で定められた想定地震強度に対して機器などの耐震性を評価し、必要に応じて補強に取り組んできました。さらに、十勝沖地震などを教訓に、法令の基準を上回る想定地震強度に対しても評価・改善を実施してきました。
2011年3月11日に発生した東日本大震災を受けて、高圧ガス設備に関する法令が強化され、基準が見直されました。それに伴い、当社グループ製油所・事業所のLPGを貯蔵する球形タンクなどについて、支持構造物の耐震性の向上を目的に、補強工事を計画的に実施しています。また、昭和四日市石油(株)四日市製油所では災害時受入能力強化を見据えて海上桟橋強化を実施しました。今後、当社グループ製油所・事業所に対して、さらなる耐震性強化を検討していきます。

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製油所・事業所における安全・保安活動

当社グループの製油所・事業所では各所の安全環境部門が中心となり、製油所・事業所の安全・保安の確保と環境保全を推進しています。さらに、製油所・事業所のパートナーである協力会社と連携して日常の安全点検を徹底し、事故の未然防止に万全を期すとともに、万一の場合に備え自衛防災隊を組織し、定期的に防災訓練を実施しています。具体的には、自然災害をはじめとする災害発生時の応急措置、防災活動などの対応を速やかに実施するために、定期的に協力会社も含めて過去の災害などを元に災害想定を作成し、防災訓練を実施しています。また、大規模地震による津波発生を考慮し、避難訓練も実施しています。

出光興産, 株式会社ディ・エフ・エフ

東京油槽所に海水利用型消防水利システム搭載の新型防災車両を配備

2020年2月、当社は東京油槽所の防災能力向上のため、新たに防災車両を配備しました。「海水利用型消防水利システム」を搭載しており、首都直下型地震などの災害が発生し、上水道が使用できなくなったときでも、海水を利用して4000ℓ/分(これまでの消火ポンプと同等)の消火用水を確保できるのが特長です。これからも、グループ各拠点における防災能力向上に努めていきます。

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